メシ食ったか？！(第十八回)

こんばんは、春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
世界です。

今日は、派遣会社の登録説明会に行ってきました。

いや、バイトもしないと
売れない役者は食っていけないんですよ。
誰に言い訳してる、俺？

と言うわけで今日はまともな日記を書きます。
もしかして、日記らしい日記、始めてかも(笑)

朝起きて、しばらくPCをいじってから
シャワーを浴び、昼過ぎに外出。

今日は登録説明会と言う話だったので
面接だけだろうと思った俺は、食事を取らずに
出かけました。

それは何故か？と問われれば

「腹に物が入っていると、声が出ないから」です。

せっかくなら、いい声で面接受けたかったのですよ。

時間五分前に会社に到着。
意気揚揚とドアを開け
「失礼します！登録説明会に来た世界ですが」

と、誰もいない…？

変だな、と外に出て入り口の表札を確認する
間違いない、ここだ。

もう一度、部屋に入り
割と声を張って
「すいませ〜ん！登録説明会に来た世界ですが！」
と声をかけてみると
奥から男性が出てきてくれた。

「僕も登録説明会に来たんですけど
まずは、こっちで書類を書くみたいですよ」

と、彼は入り口正面に
小さく書いてある紙を指差す。

『登録説明会に来られた方へ云々』

…あ、こんなトコに書いてあったのね。
よく見ろ、俺。

すいません、と男性に謝りながら、奥へ行くと
たくさんの書類が
「さぁ、書いて下さい」と言わんばかりに
鎮座していました。

別の派遣会社に登録した事もある俺は
この難解な書類にびっくり。

会社が違うと、やる事も違うんだなぁ
なんて思いながら書類を書き始めたのですが

ややこしい！
中でも一番迷ったのは職務経歴書。
最終学歴から現在までの職務経歴を書く
この書類。

高校在学中はバイトしてたんですが
卒業してから事務所に入ってエキストラとか
やってた俺は、どう書いていいのかわかりません。

所属部署？
そんなの無いし。

業務内容を詳しく書け？
書ききれません。
どうしてもって言うなら
原稿用紙下さい。

仕方ないので当り障りの無いような
無難な答えを書いて、提出。

さて、やっと面接かと思ったら
「テストを受けていただきます」

は？

え、説明会じゃないの？
面接だけじゃないの？
ところで、お姉さん美人ですね♪

様々な疑問が脳裏をよぎる中
俺の体に正常な異変が

腹減った。

時計を見ると
起きてからはや、六時間。
そりゃ腹も減るわ。

ハラヘリヘリハラ。
この生物全てに平等に起こる生理現象が
俺に容赦なく襲いかかります。

取り返しのつかない事をしてしまった…
ああ…！俺はメシを喰ってくればよかった！！

ラ○ァを殺めた時のア○ロ並みの
後悔に追い詰められる、俺。

しかし、テストは待ってくれません。

最初のテストの内容は簡単な計算＋漢字の読み
＋自己性格判断。
これはあっさりクリア。

この程度の問題なら
いくら腹が減ってても大丈夫、と一安心。

そして、面接。

先程の美人のお姉さんから一転
キツそうなオバ…いや、女性にバトンタッチ！
どうやら、俺が書いた最初の書類が
気に入らないらしいのでした。

いちいち突っかかるような言い方で
質問されながらも、俺の考えている事は

腹減った。

完全に裏目に出ています。
ちと体調の悪い今日の俺は
腹減りに弱くなってました。
いつもなら耐えられるのに。

面接が終わると、今度は筆記試験。

ワードとエクセルの問題が
いくつか出されましたのですが
腹減りに集中力を奪われていた俺は。
恐ろしく、能力低下。
正直、間違えまくりです(苦笑)

やっとのことで筆記試験を終わると
ラストはタイピングテストが待っていました。

最強の敵です。

もはや、俺の戦闘力は
初登場時のクリ○ン以下でした。
万国吃驚掌とか喰らったら死んでしまいます。
アクマイト光線でも死にます、これは普通に。

それでも、チャレンジ○年生。

異常に打ちにくいキーボードに
悪戦苦闘しながら、タイピング終了。
結果は…推して知るべし。

結局、何とか切り抜けた俺は
帰り道、次のバイト先の候補を考え始めていたのでした。

＊皆さん、面接前には
きちんと食事を摂りましょうね。