振り向けばヤツがいる？！(第二十二回)

＊クウさん、白ウサギさん秘密の日記アリマス。


うっぎゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁー！！！

ハァ、ハァ…こんばんは、
人生最大のピンチを地で行く男
世界です。

出ました、出やがりました
って、別に便秘がじゃありません。

史上最強の生命体
黒いボディの悪魔の使者
その名も

「ゴキオン」！

俺は虫が嫌いです。
死んでも死にきれないほど、嫌いです。
カブト虫なんか見るのも嫌です。

そんな俺の部屋に
ゴキオンが…

何だか妙な物音がすると思っていたら
PCの影からなにやら視線が

遭遇

思わず「うおおっ！」
っと、声を上げたら(情けな…)
ヤツも驚いたらしく、一歩後退。

バトル開始！

すぐさま、殺虫剤を階下へ取りに行き
戻ってきました。

気配を殺し、俺の隙を窺う、ゴキオン。
一方、一旦階下へ降りた為にヤツを見失った俺。

互角の勝負です。

しかし、俺が「何処だ？」と思った次の瞬間
PCのディスプレイの端を歩くヤツの姿が！
どうやら、呼んでしまったようです。

ディスプレイを盾に、悠々と歩くゴキオン。
「卑怯な！ディスプレイを盾にするとは！」
と叫びながら、躊躇いもなく殺虫剤を噴射！

ゴキオン抹殺の為なら、多少の犠牲なんて
屁とも思いません、俺は。

プシューーー！

油断していたヤツにモロに喰らわせましたが
流石はゴキオン、一瞬の内に消え去りました。

それから、四時間。

現在、ヤツの足音は聞こえず
姿も確認できていません。

全ては終わったものと思いたいのですが…

俺の傷も…浅くはない
精一杯戦うつもりだが…

もしも、俺が敗れた時の為に。

コレを読んだ皆さん
俺に構わず、行かないでくれ！
ヤツは恐ろしい怪物だ…
その恐ろしさは高速道路のど真ん中で
便所に行きたくなった時以上だ！

せめてもう一度
可愛いあの娘の顔が見たかった(遺言)
…そんな娘知らないけど。

明日の日記も
何とか皆さんにお届けできますように
と、願わずにはいられないのでした。