星に願いを(第五十回)

こんばんは
大きな栗の木下工○店
世界です。

皆さんは占いを信じますか?

世界は結構気にするタチでして
朝の情報番組で流される占いに一喜一憂しています。

しかし、時に

「彼氏が浮気の予感、化粧品を替えて運気をアップ!」

と、無駄を通り越して
虚しさを覚える内容だったりすることがあり
かなり、へこみます。

つーか、浮気は運気の問題なのかが
よくわかりません。
大体、化粧品替えて留められるようなら
問題ないような気さえします。

まだ

「無軌道な若者との出会いの予感
ラッキーアイテムは違法改造車」

とかの方が
色々と応用が利いてよさそうなんですがね
どうなんでしょう?

それはさておき
世の中には占いより身近に
おまじないというものが存在し

占いは信じないが、おまじないなら信じる。

そんな方々も結構多く存在します。
例えば

「手首に巻いておき、切れたら願いが叶う紐」

とか

「髪が地面に届くまで伸びたら願いが叶う」

とか

「七つ集めると変な顔の竜が出てきて願いを叶えてくれる」

とか

「深夜に、神社の大きな木に据えつけた藁人形を
五寸釘で打つと、限定的な願いが叶う」

等
実に様々なおまじないがあります。
まぁ、根本的に占いとおまじないは用途が違うのですが
どちらも信仰の対象としては共通点が在るような気がするので無視しましょう。

そんなおまじないの中でも
誰もが知っていて
大抵の人が試したことがあるであろう
有名なものと言えば

「流れ星が消える前に三回願い事を唱えると
願いが叶う」

これでしょう。
皆さんも一度はやったことありますよね?

しかし、このおまじない
かなり条件がシビアです。

そもそも、流れ星。
こんなもの、そう簡単にはお目にかかれません。
ガリレオ並に空を見上げていなければ
遭遇する機会は少ないでしょう。

次に、消えるまでに三回願いを唱える。
これも厳しい条件です。
発見から消えるまでの時間で
三回なんて無理です。
あと一年で、ソ○ーが
どこでもドアを完成させるより不可能です。
もちろん、○ニータイマー付で。

そんなシビアな条件にも関わらず
今も多くの人がチャレンジするのは
ひとえに

宝くじ並みのギャンブル性

に他なりません。
正直、叶えば世の中ひっくり返せますから。
さながら、カルト教団のようで
なんか嫌ですが。

実は世界もこのおまじないを
やってみたことがあるのですが
試したのが

しし座大流星群

の時だったので
願いをかけた星がどれなのか
さっぱりわからなくなり
未だ、成就していないのが現状です。

と言うわけで
いつか流れ星に出会ったときのために
先行入力…じゃなかった
予行練習をしましょう。

どんな願いがいいかな?
やっぱり叶いそうもない願いがいいですね。
　
う〜ん。

よし、決めた!

「彼女か欲しい」

これにしましょう。

何故かって?

これまでにもお話したように
世界は改造人間です。

しかも、改造されたのが

「ドラえもん工場」

だったので
見た目は
うまい棒のパッケージに描かれているアレ
みたいなのです。

なので、恋人には縁がなさそうですから
せめておまじないで願っとくことにしました。

では…

「彼女が欲しい」
「彼女が欲しい」
「犬が欲しい」

?

なんか最後がおかしいような…
もう一度

「彼女が欲しい」
「犬が欲しい」
「犬が欲しい」

? ?

あれ?

「犬が欲しい」
「犬が欲しい」
「犬が欲しい」

し、しまったぁ!
出掛けに見た
ウェルシュコーギー(超カワイイ)
のせいで
犬が無性に飼いたくなってるぅぅぅ!!

と言うわけで
世界の恋の願いはやっぱり叶いそうにないのでした。