悪意の暇つぶし(第五十三回)
2003年7月22日こんばんは
寄らば…斬る！！
世界です、
今日の日記は連休特大号なので二日分です。
23日分の日記もよろしくね。
さて、今回は先日世界が実際に体験した話です。
先日、所用があり
昼間に眠い目をこすりながら出かけた時の事。
(注、世界のバイトは夜)
地元の駅のターミナルを徒歩で抜けようとした際に
突然、女性に声を掛けられました。
加減して歩いていたつもりは無かったのですが
俺と同じ速さで歩くその女性に少し感心した俺は
つい立ち止まってしまいました。
よく見るとその女性は
片手に怪しげなバインダーを持参しています。
何の勧誘だろう？と思っていると
すかさず、茶髪の今風のお兄ちゃんが登場。
なるほど、声を掛けるのは女性で
勧誘は男性が行うわけですか
いいコンビネーションですね。
実は俺
今まで一度もこの手の勧誘に声を掛けられた事が無いのです。
何故かは知りませんが。
そんなワケで、これは貴重な体験だなぁ
と思った俺は話を聞いてみる事にしました。
「実はぁ今、アンケートにご協力お願いしているんですがぁ」
と差し出されたのは
先述のバインダーに挟まれたアンケート用紙
「ああ、ハイハイ」
極めて適当に書き込んでいく、俺。
内容は髪の毛に関することでした。
最後に名前を書く欄があったので一文字だけ変えて
偽名にして書き込んでみました。
今の世の中は個人情報に気をつけなければなりませんから。
しかし、偽名を書くなんて
中々無い経験だなぁ、と心の中では大はしゃぎ。
それでもポーカーフェイスで書いた用紙を
女性の方に手渡すと、早速、勧誘が始まりました。
中身をかいつまんで話すと
彼らは、近所にあるヘアエステ会社の人達のようで
男性の髪の毛に対する意識調査をしていると言う事でした。
話半分に聞いている、俺。
彼らの口からいつ、「アノ言葉」が出るか
頭の中はそれで一杯でした。
そして
「それでぇ、今アンケートにお答え頂いた方に限って
無料でヘアーチェックをしているんですよぉ」
出ました、無料！
俺が一番聞きたかった言葉です。
やっぱり出たか！
無料って聞けばホイホイついて行くと思っているのか
このバカが！
と、心の中では大爆笑です。
ハッキリ言って
こういう時の俺は滅茶苦茶性格が悪いので
ちょっと遊んでみるか、と邪悪な考えが心を支配していました。
「へぇー、そうなんですか、でもなぁ時間無いしなぁ…」
まずは興味のある素振りで
話を続けさせて見る事に。
「いや、時間なんてかかんないっすよ」
向こうはカモだと思ったのでしょう。
なにやら急にフレンドリーな感じになってきました。
こちらも迎撃モードに入ります。
「髪ってちゃんと手入れしないと薄くなりやすいんすよ
気になりません？」
「いや、別に。そうなったらしょうがないんで」
「え…いや、でも髪とか染めると痛むんですよ」
「俺、染めてないんで(微笑)」
「あー…でも、染めたいとか思いません？」
「染めたいとは思いますけどね、頭皮弱いんで染められないんですよ」
「あ、そうなんですか！じゃあ、何か対策してます？」
「ええ、メ○ットで、弱酸性ってヤツで」
「じゃあ、やっぱり見たほうがいいっすよ！」
ここぞとばかりに押してくるお兄さん。
しかし、世の中押してばかりじゃ芸がありません。
掛かった、と思った俺はすかさず
「いや、どっちみち染めても似合わないんで、
染める気無いからいいです(微笑)」
一瞬、途切れる会話。
しかし、中々どうして、相手もめげません。
「いや、
でも薄くなったりしたら嫌じゃないですか？」
おお、しぶとい。
まだ遊べそうな感じです。
一方、お兄さんの相棒の女性は
「うんうん、なるほどー」
と、変なタイミングで
お兄さんの話に相槌をいれるばかりで
全然喋りません。
挙句の果てには
「そうなんですよねー」
と、まるで普通に俺抜きで会話が成立するような
不可思議な相槌を打っていました。
一瞬、俺じゃなくてこの女性に説明しているのか？
と、勘違いしそうになる程です。
こちらも負けじと
「そうなったらそうなったで、
なったときに考えますから(微笑)」
と、突き放します。
数分後…
微妙に押し引きを繰り返して遊んでいると
徐々に向こうも、こっちにその気が無い事が解ってきたらしく
話がおざなりになってきました。
そして
「まぁ、今日じゃなくても
予約制なのでいつでもいいですから」
ついに、向こうが折れました。
「勝った」
勝利の喜びに、心の中で浮かれる俺。
「じゃあ、何かあったら来てみて下さい」
そんな俺を尻目に
二人はそそくさと、店の場所や連絡先も告げずに
去っていきました。
予約制なんじゃないのか？
と、最後に一人ツッコみながら
とても楽しい暇つぶしを経験できた俺は
大満足でその場を後にしたのでした。
寄らば…斬る！！
世界です、
今日の日記は連休特大号なので二日分です。
23日分の日記もよろしくね。
さて、今回は先日世界が実際に体験した話です。
先日、所用があり
昼間に眠い目をこすりながら出かけた時の事。
(注、世界のバイトは夜)
地元の駅のターミナルを徒歩で抜けようとした際に
突然、女性に声を掛けられました。
加減して歩いていたつもりは無かったのですが
俺と同じ速さで歩くその女性に少し感心した俺は
つい立ち止まってしまいました。
よく見るとその女性は
片手に怪しげなバインダーを持参しています。
何の勧誘だろう？と思っていると
すかさず、茶髪の今風のお兄ちゃんが登場。
なるほど、声を掛けるのは女性で
勧誘は男性が行うわけですか
いいコンビネーションですね。
実は俺
今まで一度もこの手の勧誘に声を掛けられた事が無いのです。
何故かは知りませんが。
そんなワケで、これは貴重な体験だなぁ
と思った俺は話を聞いてみる事にしました。
「実はぁ今、アンケートにご協力お願いしているんですがぁ」
と差し出されたのは
先述のバインダーに挟まれたアンケート用紙
「ああ、ハイハイ」
極めて適当に書き込んでいく、俺。
内容は髪の毛に関することでした。
最後に名前を書く欄があったので一文字だけ変えて
偽名にして書き込んでみました。
今の世の中は個人情報に気をつけなければなりませんから。
しかし、偽名を書くなんて
中々無い経験だなぁ、と心の中では大はしゃぎ。
それでもポーカーフェイスで書いた用紙を
女性の方に手渡すと、早速、勧誘が始まりました。
中身をかいつまんで話すと
彼らは、近所にあるヘアエステ会社の人達のようで
男性の髪の毛に対する意識調査をしていると言う事でした。
話半分に聞いている、俺。
彼らの口からいつ、「アノ言葉」が出るか
頭の中はそれで一杯でした。
そして
「それでぇ、今アンケートにお答え頂いた方に限って
無料でヘアーチェックをしているんですよぉ」
出ました、無料！
俺が一番聞きたかった言葉です。
やっぱり出たか！
無料って聞けばホイホイついて行くと思っているのか
このバカが！
と、心の中では大爆笑です。
ハッキリ言って
こういう時の俺は滅茶苦茶性格が悪いので
ちょっと遊んでみるか、と邪悪な考えが心を支配していました。
「へぇー、そうなんですか、でもなぁ時間無いしなぁ…」
まずは興味のある素振りで
話を続けさせて見る事に。
「いや、時間なんてかかんないっすよ」
向こうはカモだと思ったのでしょう。
なにやら急にフレンドリーな感じになってきました。
こちらも迎撃モードに入ります。
「髪ってちゃんと手入れしないと薄くなりやすいんすよ
気になりません？」
「いや、別に。そうなったらしょうがないんで」
「え…いや、でも髪とか染めると痛むんですよ」
「俺、染めてないんで(微笑)」
「あー…でも、染めたいとか思いません？」
「染めたいとは思いますけどね、頭皮弱いんで染められないんですよ」
「あ、そうなんですか！じゃあ、何か対策してます？」
「ええ、メ○ットで、弱酸性ってヤツで」
「じゃあ、やっぱり見たほうがいいっすよ！」
ここぞとばかりに押してくるお兄さん。
しかし、世の中押してばかりじゃ芸がありません。
掛かった、と思った俺はすかさず
「いや、どっちみち染めても似合わないんで、
染める気無いからいいです(微笑)」
一瞬、途切れる会話。
しかし、中々どうして、相手もめげません。
「いや、
でも薄くなったりしたら嫌じゃないですか？」
おお、しぶとい。
まだ遊べそうな感じです。
一方、お兄さんの相棒の女性は
「うんうん、なるほどー」
と、変なタイミングで
お兄さんの話に相槌をいれるばかりで
全然喋りません。
挙句の果てには
「そうなんですよねー」
と、まるで普通に俺抜きで会話が成立するような
不可思議な相槌を打っていました。
一瞬、俺じゃなくてこの女性に説明しているのか？
と、勘違いしそうになる程です。
こちらも負けじと
「そうなったらそうなったで、
なったときに考えますから(微笑)」
と、突き放します。
数分後…
微妙に押し引きを繰り返して遊んでいると
徐々に向こうも、こっちにその気が無い事が解ってきたらしく
話がおざなりになってきました。
そして
「まぁ、今日じゃなくても
予約制なのでいつでもいいですから」
ついに、向こうが折れました。
「勝った」
勝利の喜びに、心の中で浮かれる俺。
「じゃあ、何かあったら来てみて下さい」
そんな俺を尻目に
二人はそそくさと、店の場所や連絡先も告げずに
去っていきました。
予約制なんじゃないのか？
と、最後に一人ツッコみながら
とても楽しい暇つぶしを経験できた俺は
大満足でその場を後にしたのでした。
コメント