こんばんは
歌う事を忘れた歌手
世界です。

最近時事ネタを扱ってないなぁ
ネタになるニュースが無いんですよねぇ。

というワケで
気晴らしに早朝の散歩に行く事に。
ついでに、たまには語り口も変えてみましょう。
何の意味も無いんですけれども。

午前四時
軽く身支度を整えて出発。

家を出た所で
行く当てもないのでとりあえず駅に行くことにする。

そう言えば、家の前の畑がテニスコートになるらしい。
さかんに工事をしている。
この時間では流石に誰もいないが
そんな物作っても俺はテニスなんかやらないから
興味も無かったり。

それにしても、外は寒い…とは言え
この冷たい風が気持ちよくもある。
冬が近いんだな、と一人納得。

暫く歩いていると
不意に何処かから女性の悲鳴が。

瞬間、助けに行こうと思ったが
距離と方向が掴めない。

…仕方ない、聞かなかった事にしよう。
しかし、この町も物騒になったものだ。

そう思った矢先
正面から自転車に乗った女性が登場。
2人乗りらしく、後ろには男性が居た。

かなりふらついている。

どうやら、先程の悲鳴の主は
この女性だったようだ、転びそうになって
また悲鳴をあげていた。

訂正する。
この町はやはり平和だ。

ふと気が付くと、駅ではなく
先日の中央公園に着いていた。

またか。

余程、俺は思い出に浸りたいらしい。
馬鹿だな、と思ったら
なんだか笑いが込み上げてきた。
一人ニヤケ顔で公園に入る、気色悪い事この上ない。

公園に入る時
謎のテント群の意味が解った。

「あつぎ商工観光祭り」

と言うお祭りを開催するようだ。
なるほど、記憶の隅にそんなお祭りの記憶がある。
そう、駅で友人を待っている時に
広告を見たのだ。

「あの人と一緒に来れたら」

そう考える自分に気づいて
また笑う、まったく…

テントの乱立する公園を散策していると
こんな時間なのに噴水が稼動していた。

流れる水の音が、何とも言えず心地良い。

噴水の近くのベンチに腰掛けると
何やら辺りに響く奇妙な物音が。

周りを見回すが、特に変わった事はない。

というか、自分の体から聞こえてきたような…

しげしげと自分の体を眺めていると
もう一度音が鳴る。

腹の虫だった。

考えてみれば
一昨日の夜、食事をしてから
何も食べていない。

体は栄養を要求している。
でもそれを実行する肝心の俺の意志が

「今、何も食べたくないんだよなぁ」

と、腹のワガママを一蹴した。

最近食が細くなってきたとは思っていたが
全く食欲がなくなるとは思わなかった。
まぁ、一日やそこらじゃ死にはしない
そう簡単に終わらせてはくれない。

前に何かの本で読んだが
餓死というのは自殺の中でも
一番苦しいのだそうだ。
今の俺なら苦しくないかも知れない
強くなったな、俺。
何か違うか(笑)

一息ついて空を見上げたら、月が高かった。
寒い分空気が澄んで、ハッキリと星が見える。
今日の月は六分目といった所か
満月なら良かったのになぁ
高望みしすぎだな。

それにしても、俺の恋は

あの月を掴もうとしたのに似ている

そう思った。
どんなに手を伸ばしても
届く筈も無いのに。

子供が他人のおもちゃを欲しがるように
望めば、手に入ると思ったのか。

馬鹿だなぁ、本当に。
でも、自分のその馬鹿なところが
結構気に入っているんだよな、実は。

「また、月を掴む気持ちが持てたらいいな」

ぽつりと呟いて
似合わない台詞に一人赤面する。
人前なら、どんな言葉も割と平気なんだが
一人だと噛み締めてしまって、恥ずかしくなる。

思い返してみれば
俺はあの人に何をしてあげられたのだろう

傷つける事しか
してこなかったような気がするなぁ。

力が欲しい。

いつもそう思う

せめて、大切な人だけでも
護れる力が欲しい。

改造人間の癖に(笑)

そうこうしていると
空が白んできた。

朝だな…そう思ったら
同時に噴水が止まった。

こんな所で
そんなドラマチックな展開があっても…

考えたらおかしくなって
また笑った、今日は本当に良く笑う。

そろそろ頃合なので帰宅することに 
わずか一時間程度だったが
日記のネタには十分すぎる出来事だった。

というワケで世界的には
今日の日記だけはタイトルが
夜空からの伝言だったな…と一人苦笑するのでした。

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